高齢者のむせについて

中日ホームサービスにのっていた記事です。

食事中にむせて咳をしているひとを時々見かけますが、誰もが状況によっては体験する現象で、まれに起こる様なら問題ありません。口に入った食べ物は、細かく噛み砕かれ、唾液と混ざり合って飲み込みやすい塊となります。この塊は、食道につながる咽頭まで舌で運ばれ、反射的にゴックンと飲み込まれ食道を通って胃に運ばれます。この一連のうごきを嚥下といいます。咽頭に接して前方には気管。肺に通じる喉頭という器官があります。食べ物や水分を飲み込むときには、息の通り道である喉頭に食べ物が入るのを防ぐために、反射的に喉頭がふさがり食道の入り口が開くしくみになっています。

(むせ)は咳と同様、食べ物が誤って喉頭に入り誤嚥した時に、気管や肺に入らないように防ぐ防御反応なのです。(むせ)が頻回におこるようなら嚥下機能が低下していると考えられます。

誤嚥すると肺炎を起こす可能性があり、65歳以上の高齢者の肺炎の約8割は誤嚥性肺炎とされているからです。超高齢者社会を迎えて嚥下障害が爆発的に増加すると予測されており、肺炎を予防するためには、誤嚥を早期に発見して対処する必要があります。誤嚥をしていても(むせ)がない場合があります。

食後に声の質が変わる、夜に咳が出て眠れない、食べるのが遅くなった、食事中や食後にのどがゴロゴロした感じがある、体重が減少したなどの症状があれば誤嚥している可能性がありますので歯科、耳鼻科を受診してください。

嚥下機能の低下を予防するためには、口に息をためてほおを膨らませる、唇をとがらせる、口角を横にひく、舌をできるだけ真っ直ぐに出す、舌で左右の口角をなめる、大声を出す、よく噛む寝ている状態で頭を持ち上げるなどで嚥下機能に関連した筋肉をきたえ、歯茎を刺激することにより、嚥下反射を良くする必要があります。

嚥下機能が低下する原因には色々ありますが、加齢による筋肉や反射が弱くなるのも原因の一つです。唾液を飲み込むことが30秒に3回以上できればよいのですが、2回以下なら嚥下機能が低下していると考えられます。歯科、耳鼻科で詳しく検査してもらう必要があります。

誤嚥しても肺炎が発症しないように口を常に清潔に保つことが大切です。

本人が磨けないときはご相談下さい。

尾張ケアセンター

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